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菅野彰

菅野彰の日記です

「宮川彬良先生の歌声/WINGS8月号明日発売」

 この間、「宮川彬良&アンサンブル・ベガ」のコンサートに、友人に誘って貰って行ってきました。
 Eテレでやっていた、「クインテット」って知ってますか? 私は知らなかったんですが、その「クインテット」の宮川先生です。大変軽妙なトークとともに、第一バイオリン、第二バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルンからなるアンサンブル・ベガのみなさんが素敵な演奏を披露してくださいます。
 宮川先生はピアノを弾いて、ご自分で編曲なさった曲の説明をしたり演奏に参加したり。
 とにかく楽しかったです。隣の席の若い男の子は多分「クインテット」のファンで、一人で来ていて「クインテット」のオープニングのところで身を乗り出していました。
 ブラームスやバッハ、モーツァルトや、ビートルズ。私にも聞き覚えのある、ヴェルディやブッチーニ(聞いたら聞いたことあった、程度の聞き覚えですが)等が、コンパクトに次々と演奏されて、ではそろそろ最後という段になりました。
「最後は、アンサンブル・ベガの演奏に合わせて歌います。私が」
 唐突に宮川先生が、歌うと言い出しました。
「お金は、お返ししません」
 真顔で言って先生は、「さよならの歌」を朗々と歌い始めました。
 正直、本格的なアンサンブル・ベガの演奏を二時間聴いていたので、
「宮川先生の歌は一体どんな素晴らしい歌なのだろう?」
 と、期待したら、ものすごく普通の歌声で、
「でもお金は返さないんだ……」
 そう思ったらなんだかもうその最後の歌の普通さがどツボに入って、私は爆笑しそうになってしまいました。
 ただ歌いたくて歌ってる宮川先生の歌は、心地よく素敵でした。
 本当に愉快で楽しい、演奏会でした。
 ご近所で催されることがあったら、足を運んでみてください。


 「WINGS8月号」、明日発売です。「帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく」連載中です。今回は、「間違った考えの話」です。南野ましろがいつも愉快なイラストをつけてくれています。今回は、妖精さん真田広之について倫理の許す限り熱く語ってみました。

 8月10日発売「小説Wings夏号」に、「HARD LUCK」の番外編、「Come Fly With Me」を書かせて頂きました。3巻の直後の話になります。久しぶりにエドとタクヤが書けて、本当に楽しかったです。
 文庫にはいつかはなるかもしれませんが、今のところまだ予定はないです。この雑誌の表紙も今回、峰倉かずや先生がエドとタクヤを描いてくださっているので、普段は文庫派の方も、雑誌を手に取って頂けたら嬉しい限りです。
 よろしくお願いします。
  1. 2013/06/27(木) 10:57:48|
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