雪には朝晩、便秘のお薬を飲ませています。私があげていますが、母にお願いすることも多々あります。もう先に私か母があげてしまっているのに、後からどちらかがまたあげてしまって二回上げてしまうことがあります。一応、害のあるお薬ではないようなのですが、そうすると雪がかわいそう。
ある朝、起きて私が洗面所にいたら、台所の方から母の声が聞こえました。
私に何か言っているのかと思って台所を覗くと、
「雪ちゃん、お薬もう飲んだ?」
と、屈んで母が、雪に尋ねています。
「あの、お母様、私もう起きてるんで。良かったら私に聞いてくれますかね。雪たん答えませんよ」
この話を昨日、電話で月夜野にしました。月夜野のところには、居間に16歳のほとんど眠っている老犬ベスがいます。
「うちなんかみんな言うよ? 『ベス、お散歩行った? 誰と行った? ばあちゃんと行った? ママと行った?』って、人が居てもベスに聞くよ」
月夜野は普通だと言います。
「『ごはん食べた?』って言うと、食べた時は、『ん』みたいな顔するよ」
「へえ、ベスは正直者だな」
私はベスに感心しました。
うちの猫たち、蛍と雪は、
「缶詰貰った?」
と、尋ねると、
「ニャーニャーニャー! 貰ってないニャー!」
みたいな嘘をつきます。
缶詰をうっかり二度あげてしまうことも時々あります。
私は昨日遅くに実家に帰ったら母が起きてきて、
「秋刀魚ならもうあげたから、あげちゃ駄目よ」
そう言われたのに、食卓で私が秋刀魚を食そうとしたら、狛犬阿吽みたいに蛍と雪が私を挟んで、
「秋刀魚! 秋刀魚今年初めて見たニャ!」
「初物だニャ! くれニャ! ニャー!」
みたいな感じで大ハッスルされて、弱い私はちょっと秋刀魚をあげてしまいました。
さっき猫を飼っている友人にこの一連の話をしたら、
「うちの母は外から帰ってくると猫に、『佐藤さんから電話あった?』とか普通に聞いてたよ。私居るのに」
と、言っていて、何故なんだろうどうしてなんだろう、でも私も結局、
「缶詰貰った?」
って、蛍と雪に聞いているわ……と、気づきました。
ちなみに全くこの日記で存在感のない弟の猫ミイは、いつも母の気持ちを代弁させられています。
「ミイがエアコン寒いって。ミイが窓閉めて欲しいって。ミイがそろそろこたつかなって言ってる」
ミイじゃないけど、私もそろそろこたつを出したいです。
- 2012/10/24(水) 15:47:20|
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