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菅野彰

菅野彰の日記です

「まだガラ女子」

 先日、友人の加倉井ミサイルの大変素敵な個展が、終了しました。とてもとてもかわいらしい空間でした。
 エッセイに書いたことがありますが、ただの偶然ですが加倉井と私はゼミの同期生です。この個展の時に、ゼミ生で加倉井の絵を見せて貰って、ゼミ会をしました。
 みんなそれぞれ忙しいので、中々全員揃うことはありません。今回も一人いつもなら会える友人が来られなかったのですが、私には七年ぶりぐらいの、少し遠方に嫁いだ友人が来られることになりました。彼女は早くに結婚したので、子ども達も大分手が離れて、
「一人で電車に乗るの一年ぶりくらい」
 それでもそう言いながら、来てくれました。
 なら沢山楽しんで欲しいなと、阿佐ヶ谷のとてもおいしいジェラート屋さんに行き、西荻窪の加倉井の個展に行き、最後に西荻窪のビストロで早めの夕飯を食べました。
 阿佐ヶ谷を歩きながら、ジェラート屋に向かっている全員がガラパゴス携帯だという話になり、
「まだガラ女子、って言うらしいよ。女子じゃないけどさ。何にでも名前付けるのやめて欲しいよね」
 私は最近月夜野から教えられた言葉を、披露しました。
 子ども達の方がまだしもデジタルに強いという話になり、私は七年ぶりの友人に、
「子ども達の方がiPad使いこなしたりするんじゃないの? 友達のところの子どもが三歳半でYouTube観るらしいよ」
 と、言ったら、
「私……iPadって……」
 少し恥ずかしそうに、彼女は言いました。
「割りと最近まで、目の上に乗せて冷やすものだと思ってたの……」
 うん、彼女はそういう人だった! 子ども達のデジタル化も遠いね!
 ところで彼女は会ったときからずっと、ものすごく大きな鞄を持っていました。
「何が入ってるの?」
「赤ちゃんが入ってるの?」
 からかい半分に尋ねる私たちに、彼女は曖昧に笑います。
 一度移動させるのに持たせて貰ったら、ものすごく重い。
 先に書いたように私たちは、最後にビストロに入りました。ここを出たら解散、その段になって彼女は、鞄からある物を取り出しました。
「あのね、荷物になって悪いんだけど。地元の梅で漬けたの」
 それは、一つ一つとても可愛らしくラッピングされた、人数分の梅酒だったのです。
 先に渡したら荷物にさせてしまうと気遣って、そんなにも重いものを、
「何が入ってるの?」
 と、からかわれた鞄に詰めて、彼女は一日持って歩いていてくれた。
 学生の時から何も変わらない彼女の思いやりに感謝しながら、今その梅酒を飲んでいます。
 どんな梅酒も敵わない。
 本当に本当に、美味しい。
 ガラパゴス携帯で撮りました。

umeshu2012.jpg

  1. 2012/10/16(火) 17:52:11|
  2. 日記