「帰って来た海馬が耳から駆けてゆく」連載中です。
今回書いたラブラブ夫婦の妻茨城の叔母は、母の妹なのですが、若い頃からものすごい恋愛体質だったそうです。
母達四人姉妹は、若い頃東京で、アパートを二間借りて四人暮らしをしていました。
その頃の茨城の叔母は母曰く不良で、あまり帰って来なかったようです。
しかしある日叔母は、付き合っていた男に捨てられてしまった。
母は沈み込む叔母が心配で目が放せず見張っていたら、
「海に行く」
と、言い出したので慌ててついて行きました。
失恋した叔母は海に行って、入水しようとしたのを母が必死で止めて、その時に弾みで小さな魚が捕れて(どんな弾みなのか全く想像がつきませんが)、
「帰ってこれを食べよう?」
と、叔母を連れて帰り、
「魚を七輪で焼いて、二人で泣きながら食べたのよー」
と、いう話を、母に聞かされたことがあります。
ものすごく情熱的な叔母が、叔父と健康に長生きしてくれることを願ってやまない姪でした。
なんかでも、魚を食べたら気が済んだというのも、わかるような、いやよくはわからない。
- 2012/06/28(木) 18:30:40|
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