前に日記に書いた変な美容師に、前髪を切って貰いました。
「あ、僕のこと覚えてる?」
うん、覚えてるから君を指名したんだよ本当に変なやつだな。
「ちょっと前髪を短くしたいんだけど」
「アリだと思う」
と、言うので、変な美容師に任せようと、切りたい放題切って貰いました。
ちょっとチキンレースになって、段々短くなる前髪に、お互い無言になったところで彼が、
「この辺にしとこうか」
と、言うのでその辺で許してやりました。
若干、ぱっつんと切り過ぎた気がしたけれど前髪なんかすぐに伸びるからまあいいかと思いながら、夜、女五人で飲み会。
くどく何度も書いていますが、私が化粧を変えたことの話になり、
「まあ変えて良かったんじゃない?」
と、S子に言われて、私はふと、久しぶりに会った隣に座っていたDさんを振り返って、
「Dさん、私化粧変えたのわかる?」
そう戯れに聞きましたら、Dさんがしばらく考え込んで、
「ごめんなさい、私さっきから菅野さんの顔見る度に、こけしのことを考えたり、エジプトの方に思いを馳せたりしてしまって……」
前髪が気になって気になって、化粧どころではないと。
Dさんと親しいMちゃんが、
「Dさん前に浜崎あゆみがおかっぱにした時も、人はどうして一度はクレオパトラみたいにしないと気が済まないんだろうって言ってたもんなー!」
と、爆笑しておりました。
浜崎あゆみとかクレオパトラとか引き合いに出して頂いて、とても恐縮ですよ。
違う、そこじゃないDさんが言ってるのは。
そんな訳で今、エジプトの方を向いております。
闘いには勝利しました。
蛍が。
ミイから私のベッドを奪還しました。
しかし母が、
「あんたの部屋の前で、ミイが首を傾けて佇んでいて不憫なのよ」
と、言うので、ちょっと切ないです。
- 2012/06/23(土) 18:40:11|
- 私の変な美容師
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