ここのところ少し、頭痛がありました。
そして昨日、起きたら右半身が痺れていました。痛みもあり、半日くらいで痺れは薄らぎましたが、頭痛は続きました。
「起きたら右半身が痺れててさ」
誰に言っても、
「今すぐ脳外科行きな!」
と、言われます。
ネットで、「右半身/痺れ」、「右半身/痛み」、「右半身/違和感」等で検索すると、「脳梗塞」の文字が怒濤のように並びます。私のどの症状も脳梗塞に繋がっている。
でも半日で、痺れは取れたんです。
しかし今日起きたら、痺れは感じなかったけれどやはり右半身だけが痛かった。
「病院行った?」
昨日尋ねた友人からメール。
また「脳梗塞」について検索していると、早めの発見早めの処置が大切、とにかく兆候があったらすぐに病院へと書いてある。
母も、まだ足の怪我から復帰できない弟も、
「とにかく病院に行った方がいい」
と、合唱。
朝の食卓で、私は考え込みました。
ちゃんとした脳外科に行こうと思ったら、車で40分掛かる。めんどくさい。
予約無しで行ったら無限の時間が掛かる。下手したら一日潰れる。
CTかMRIを撮ることになるだろうけれど、きっとすごく高い。払いたくない。
私は今日は仕事のFAXを待ちながら、レンタル中のDVD「獣拳戦隊ゲキレンジャー」を観るのを楽しみにしていたのだ。観たいよう。
明後日友達と出掛ける約束をしているのに、もし脳梗塞だったらそれも中止だそんなのやだ。すごく出掛けたい。
ここで私は、最近覚えた、自分を他人だと思って俯瞰で見てみるという技を繰り出しました。客観視、というやつです。
「ばかなんじゃないのしにたいのならしんだらいい」
死にたくないので重い腰を上げて、私は隣町の大きな病院に車を走らせました。
受付だけで31人待ちでくじけそうになりましたが、待ちました。
やっと問診して貰えることになり、症状を話すと、
「呂律が回らないとか、物が掴めないとかありますか?」
そう尋ねられて、
「それはないです」
と、答えると、
「なんで来た」
的な空気になりました。
「整形外科行きますか?」
「え、私脳梗塞が心配で」
「はあ、じゃあCT撮りましょうか」
また放射線科で待って、CTを撮り、脳外科の先生の元へ。
「整形外科行く? ヘルニアかなあ」
「あの、頭も痛いんですけど」
「首から来てるのかも、わからないけど。今度来る時は、呂律が回らなくなったり、物が掴めなくなったりしたら来てね」
「でも痺れるんですよ」
「脳梗塞の心配はないよ」
これはですね、何事もなくて良かった、という話です。私の筆力の問題で、全然それ伝わらないかも知れませんが、良かった話です。
帰り際に先生が言いました。
「脳みそ、すごくきれいだよ」
わたしのすごくきれいな脳みそ、お見せできないのがとても残念。
- 2012/06/12(火) 13:30:21|
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