家猫の妹猫雪は、アレルギー持ちで、この間まで酷い便秘をしていました。
どちらも薬を飲ませていたら改善されて、今も薬をあげているのですが、便秘の薬の中に「ラキサトーン」というチューブの薬があります。キャラメルみたいな匂いがして、猫のヒゲの辺りにちょっと付けると、
「なになに、なにするのよー。ぺろぺろ」
と、舐めてくれるという便利な薬。
それが何故だか、雪は大好き。
私や母がラキサトーンを手に取ると、寄って来て自らそこに口を持って行きものすごい勢いで摂取。
あげるのをやめると、チューブを取ろうとします。
薬だぞ。あほの子なのか雪は。
姉猫、蛍は薬を簡単に飲んでくれたりしません。私が雪の薬の準備をしていると逃げ出します。なんて損な性格。
ニャン太に至っては、病の頃私の手はいつも血まみれでございました。
雪は治ろうとしているのでしょうか。
いやちょっと変な猫なんだと思う。
飯舘村から避難していらした方が、私の仕事場の一階に暮らしています。畜産農家だったそうでそれは色々考えるととても辛いことですが、体を動かさないと気が済まないと、畑を借りて菜園を作っています。
そして部屋の玄関前のスペースをとても花畑にしていて、かなり自由に暮らしてらっしゃいます。
私はその部屋の前を通る度に、
「ここら辺も充分緑深いけれど、飯舘村はもっともっときれいなところだったんだろうな」
と、なんだかちょっと切なくなりつつ、花を愛でさせて頂いています。
冬はその部屋の周辺だけ、ものすごくきれいに雪が片づけられています。
夏になると、窓も玄関も全部全開です。一軒家で暮らしてらっしゃったんでしょう。
飯舘村に帰れる日が来たら一番良いけれど、ここで暮らそうとしている感じが、とても、心強いです。
浜田廣介著、浦沢直樹イラストの「泣いた赤鬼」を、ちょっと前に友人と待ち合わせした本屋さんで立ち読みしました。立ち読みはいけません。買おうと思って、
「どれどれ」
と、開いたんです。
しかし読み出したら止まらず、最後、本屋さんの絵本コーナーで私、鼻水垂らして大号泣。
「うっ、うっ、ううっ」
「そうなることがわかっていて何故読んだの!?」
「大人だからもう泣かないかと思ったの! ううっ、うえーっ」
友人に涙を拭って貰い、
「これで立ち直って」
と、「仮面ライター絵本」を与えられて、それでもしばらく泣いてました。
やっと今日、「泣いた赤鬼」を購入。
物語も切ないけれど、浦沢直樹の絵の力はすごいな。
こういうことを言うと友人が、
「そういう、空は青いね、塩はしょっぱいね、砂糖は甘いね、みたいな当たり前のことを言うな」
と、言います。口が減らないな。
また泣くけど読みます。
疲れてるときは泣いた方がいいそうです。
でも私何も疲れてない。


- 2012/05/30(水) 10:55:00|
- 日記
-
-