東北のおいしい食材をわたしが全力で調理しまくる食べものエッセイ、「おうちごはんは適宜でおいしい」が発売中です。
「小説Chara vol.37」には、「おうちごはんは適宜でおいしい・小説キャラ出張編!」を書いています。こちらは会津の郷土料理とその思い出を綴ったので、是非。
まだ感慨で胸がいっぱいですが、やっと本になりました。本当に嬉しい。ツイートもしましたが、自著を手にして涙が出たのは初めてです。
この本はWEBエッセイ
「会津『呑んだくれ屋』開店準備中」を、抜粋してまとめたものです。
連載は、更新し続けてくれたA-linkさんが、
「菅野さんのしたいことを聞かせてください。何ができるか一緒に考えましょう」
と言ってくださって、様々話し合い、「東北食べる通信」に直接わたしが手紙を書き、代表の高橋博之さんにも自分で会いに行って、そうやって始めました。
楽しい本になったのに苦労した話などお聞かせするのもとも思うけれど、知って欲しいとも思うので少し書きます。
最近、出版を巡る状況が明るくないことは、様々目に入ってくるかと思います。
書籍にして、東北の食材を本という形で手に取ってもらうということを目標にしていましたが、途中頓挫したことなども多く、書籍化のために出版社に企画を持ち込むということも初めて自分でして回りました。会議にかけていただいても通らなかったり、決して簡単な道のりではなかった。こういったことは普段のわたしの仕事の範疇ではないので、正直疲弊は大きかったです。この連載でなければ、あきらめたと思う。
でもあきらめずに、企画持ち込みを続けて、不思議なことですが最終的に古巣の徳間書店が書籍にしてくださいました。
オールフルカラーの、本当にかわいい素敵な本にしてくれた。手に取ってもらえる本になるように、担当さんも営業さんもたくさん考えてくれました。
本にするまでがわたしの仕事と決めてがんばって、やってよかったと、本を手にしたときに涙が出ました。
読んでいただくまでが、わたしの仕事です。
たくさんの人の手を借りて、がんばった甲斐があった本当に楽しい本になりました。
手に取って読んでくださったら、こんなに嬉しいことはないです。
よろしくお願いします。
2月20日追記
根拠のない心無い言葉を知ったので、否定しなくてはならない時もあると思うのでお伝えさせてください。
明記してきませんでしたが「おうちごはんは適宜ておいしい」のWEBエッセイは、わたし、当時の担当、A-linkさん、全員全て持ち出しで連載していました。
誰にもギャラは発生していないし全員全て自腹です。
ノーギャラで持ち出しですとお知らせして連載自体を安く思われることを避けるために敢えて語りませんでしたが、東北食べる通信も普通に購読し日本酒も自分達で購入していました。
震災復興を目的として始めたので、この連載だけは特別と決めて、けれど誰にとっても簡単な日々ではありませんでした。
明らかな間違いには反論するべき時もあると思い、今回はお知らせさせていただきます。
そういう状況で全員精一杯やりました。
エッセイ本の発行に関しては通常通り印税が発生しております。
この印税は普通に美味しい東北の食べ物やお酒にしてわたしが普通に食べております。
がんばったんだよみんな!
残念な追記ですが、そんなわけでがんばった一冊を是非楽しんでやってください。
- 2017/11/27(月) 09:35:19|
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