2003年に発行された「野蛮人との恋愛3 ろくでなしとの恋愛」の後日談になる、「ろくでなしとひとでなしとその息子の二年後」と「ろくでなしとひとでなしとその息子の九年後」が
「Char@ vol.27」と「Char@ vol.28」に掲載されます。電子配信オンリーです。本編がもう電子しかないから電子なの。チャレンジ電子! お願いよ。
青文字部分は全てリンクが貼ってありますので、よかったら飛んでみてください。
このシリーズを全く知らない方にまずご説明。
大丈夫だ。二年後から読んでも大丈夫だ。文庫を読んでなくてもわかるように書いたつもりだ。
大学病院勤務の外科医柴田守と、同じ大学の剣道部の後輩だった結川貴彦と、守の息子の歩(二年後は七歳)の三人暮らしの話です。ボリュームは文庫で数えると70ページ分です。
まっすぐ言います。「ひとでなしとの恋愛」と「ろくでなしとの恋愛」は、自著の中で最も好きな本です。自著ですが時々読み返していました。
2003年に書き下ろした「ろくでなしとの恋愛」の後書きで、「守にも貴彦にも色々乗り越えて欲しいけど今は私には無理です。十年後に続きをふと書けたらいいな」と書きました。
でもそのときは書けるとは思っていなかった。
去年十三年が経ってまた読み返していて、私自身も十三年経って割と普通に生きてるし、この人たちもとりあえず生きてはいるだろうと思いました。
十三年前は無理だと思った守と貴彦と、そして歩のその後を書きたいと思って、これは自分の書きたい気持ちだけで編集部に掛け合って書かせていただきました。
電子に慣れない方も、できれば読んでいただけたら大変ありがたいです。
多分続けて次の「Char@」に、「ろくでなしとひとでなしとその息子の九年後」が掲載されるかと思います。こちらも同様のボリュームです。歩が十四歳になります。
大切に書きました。
シリーズについて少し説明させてください。全て電子しかありませんが、「二年後」「九年後」を読んで気になったらこちらも読んでやってくださいませ。
「野蛮人との恋愛」 これがシリーズの一冊目ですが、後の2冊と全く違うテイストです。
剣道部の大学一年生の柴田仁(攻)と仙川陸(受)の物語で、守と貴彦も二人の先輩として登場します。守は仁の兄です。
よく言われることで「エッセイと小説なんでそんなに違うのですか」という問いかけがあるのですが、この本は最も私のエッセイに近い小説だと思います。私が今まで書いた中で一番のラブコメです。コメディです。楽しいと思うよ。
「野蛮人との恋愛2 ひとでなしとの恋愛」 こちらから柴田守が主人公の、結川貴彦との物語になります。
ラブコメ要素はないです。でも私はこの本がとても好きです。
特にラブコメにご興味がなければ、ここから読んでも大丈夫です。
「野蛮人との恋愛3 ろくでなしとの恋愛」 ひとでなしとの恋愛の続きになります。後半で守の息子である歩が登場します。
時々読み返していて、去年その後の彼らが書きたいと思えたことは、様々な仕事の中でも私には特別な思いでした。
さすがにもう守と貴彦を書くことはないだろうと、エンドマークをつけたときは寂しかったです。
読んでいただけたら、ただありがたいです。
よろしくお願いします。
- 2017/04/25(火) 12:20:45|
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