菅野彰

菅野彰の日記です

「そうだ会津に行こう」(会津旅行プランです。トップの方に来るようにしておきます。一泊二日プランですが、三泊四日だろうという声多数なので参考までにご利用ください)

 エッセイ読んでくださっている方はご存じだと思うのですが、私の旅行はいつも割とハードです。欲張りだからなの?
 でも、人にはやさしくしたい。
 手加減してくれるわ。
 そうは思ったものの、既に過去来てくれた友人たちからこれは二泊三日ないと回れないという声が沢山出ているので二泊してくれ。
 ついて来てね。

 青字部分には全てリンクが貼ってあります。親切でしょ? 大変だったよ! アピール。

 会津は車社会です。十年乗ってないゴールド免許の方と違って、私などは熟練したど下手くそのドライバーです。道を歩く人は気をつけてね。私みたいなの運転してるから。
 そんな車社会なので、このプランは車移動前提になります。
 四人くらいでレンタカーを借りるか、タクシーをチャーターするか。観光タクシーのチャーターは割と料金がかかるので、理想は酒を呑まない運転手を捕獲することです。
 どうしても車が手配できない方には、街中周遊バスなどもありますので、今回のプランはめぼしい場所を拾うことに使ってください。
 駐車場は大抵のところにはあるので悩まなくて大丈夫。ここで紹介する中で駐車場がないのは「弦や」さんくらいかな。居酒屋さんなので。
 では行きましょう。
 折って畳んでみた。続きを開いて下さい。


●そうだ会津に行こうコースプラン●

 会津若松駅に、12時前後に到着。
 着いたときに我慢ならないほどお腹が空いていたら、ご飯の順番は入れ替えてね。

1 まずは食事前に、飯盛山に参ります。
 飯盛山は戊辰戦争末期、会津戦争のときに白虎隊という少年兵たちが集団自決した場所です。いきなりそんなヘビーなと言わずに、敢えてそこから入ってみよう。

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 一人生き残った飯沼貞吉さんを除いた十九人が果てた場所は、驚くほど狭いです。
 白虎隊士は16歳から17歳とされていましたが、入隊のために歳を偽った少年もいました。そのせいだけではなく、栄養状態や時代的なことから、今の同い年の少年より彼らの体は小さかったと考えられます。
 ここには十九士の他にも、戦死した少年達のお墓があって一つ一つに年齢が刻まれています。数えだと思うので、一つ引いて考えるとなお辛くはあるけど訪ねて欲しい場所です。
 「あした咲く花 -新島八重の生きた日々-」の中で描かせていただいた伊東悌次郎さんのお墓もここにあります。書くときにお線香を上げさせていただきました。彼は歳を偽って入隊したので、享年は十五歳でした。

 この戸ノ口堰洞穴は、自決した白虎隊士中二番隊が敗走したと言われている洞穴です。寒い日だったそうです。
 秋の連休には、盛大な会津まつりがあって、私は最もその祭で見たいのは飯盛山での会津高校生徒による白虎隊剣舞です。この子たちよりきっと白虎隊士は小さな体をしていただろう。複雑な思いがしますが、白虎隊剣舞は素晴らしい。
 会津まつりの時には合わせて、この洞穴の水を止めて実際に中を歩いてみるツアーも催されます。
 会津まつりは本当に素晴らしい祭なのですが、いかんせん盛大過ぎて私なども尻込みします。行くのならば入念に調べた方がいいです。

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 これは飯盛山から見渡せる、白虎隊士たちが見たであろう光景です。
 写真の左手にお城があるのですが、いつも「あそこだよ」と指差しても「見えた」という人には会ったことがない。
 隊士たちが敗走してここに辿り着いたときは城下から煙が立ち上り、実際には城は燃えていなかったけれどわからずに、彼らには絶望的な光景だったと言われています。

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 歩いて行ける場所に、旧滝沢本陣があります。戊辰戦争の本陣で、松平容保公から白虎隊士たちが出陣の命を受けたのもこの場所です。
 弾傷や刀傷が今も残っています。

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2 飯盛山で消耗したら、お昼を食べましょう。飯盛山から真っ直ぐ東山温泉方面に向かうと、桐屋夢見亭というお蕎麦屋さんがあります。
 古民家を移築した、風情のある建物です。
 村松友視先生が命名した「水そば」を初めとする蕎麦の他にも、会津の郷土料理である「こづゆ」「鰊の山椒漬け」などが食べられます。

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 飯盛山に行く前に腹ごしらえがしたいという方は、町中に桐屋権現亭という系列店もあります。
 町中には他にも、田季野というわっぱ飯の、とても風情のあるお店があります。こちらでも、「こづゆ」「鰊の山椒漬け」は食べられます。田季野まで来たら、コースを変えて先に鶴ヶ城に行く方がいいかもしれません。お城についてはまた後ほど。

3 桐屋夢見亭まで来たらもうすぐそこが会津武家屋敷です。
 西郷頼母の家老屋敷を模した建物の中を歩いて、当時の生活を知ることができます。
 西郷頼母の家族の自決が再現されている部屋には、会津戦争のときに会津がどれだけ四方八方から攻められたのかが図にして書いてあります。
 今回それを「あした咲く花」担当Kさんと眺めながら、
「駄目だこりゃ」
 と思わず二人で呟きましたよ……。

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 会津は、元は「相津」といったそうです。盆地にもかかわらずたくさんの街道から人が訪れて、人が会う港というような意味だったそうです。
 会津戦争ではその土地が、仇になった形となりました。


4 私は宿には泊まらないので、大抵武家屋敷のすぐ近くの東山温泉で貰い湯をします。日帰り入浴です。
 個人的には瀧のそばの露天風呂が好きなので、瀧の湯原瀧が好きです。原瀧では川どこをやっているようで、行ったことはないのですがとてもきれい。
 御宿東鳳の天空風呂も楽しいです。
 注意点は、日帰り入浴は四時で受付終了になるところが多く、土日祝日は宿泊客が多くて日帰り入浴自体がないこともあります。行きたいところがあれば、事前の電話確認をした方がいいです。 


5 意外とぼちぼちいい時間……でしょうねこの頃には。いやでも鶴ヶ城行かないでどうする。夕暮れの鶴ヶ城行こうか!

 桜の季節の鶴ヶ城は、見事の一言です。
 桜の時期を読むのはとても難しいですが、会津は四月半ばから咲き始めることが多いかな。

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 これは、年に一度最近鶴ヶ城のプロジェクションマッピングをやる日がありまして、その日の写真です。県外からもチケットを買えば入れます。

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 夏も、冬も、鶴ヶ城は本当に気持ちがいい。
 一ヶ月も籠城戦をして、たくさんの命が無残に散った場所なのに、不思議だといつも思います。
 そのことについては「あした咲く花」の中で最後に、新島襄の口を借りて語らせていただきました。


6 会津若松を後にしようと思うのですが、七日町會津藩校日新館など、立ち寄っていただきたい場所はたくさんあります。西軍墓地にはたくさんの長州藩士も眠っています。埋葬したのは会津藩士のようです。
 会津は塗り物が有名ですが、七日町にはとてもモダンな工房鈴蘭という漆器店があります。かわいいですよ。


7 喜多方に行きましょう。おーい宿はどうすんだ宿は。温泉宿ももちろんいいのですが、私は担当さんたちには温泉は日帰り入浴にして、宿は素泊まりにしていただきます。連れて行きたいお店があるので、夕飯はなしで。ビジネスホテルが二つありますが、あづま旅館、笹屋旅館などが呑み屋に近い。ここは懐具合で決めましょう。
 チェックインして荷物を置きます。

8 さあ夕飯だ。私は問答無用で弦やさんに連れて行きます。馬刺しも、鰊の山椒漬けも、私はここのものが一番好きです。
 そして何よりも日本酒の揃えと回転のよさは他に類を見ないです。日本酒の品揃えは行く度違います。迷ったらお店の方にお勧めを聞いてみるのもいいかと思います。
 公式アカウントで毎日のメニューを教えてくれます。@genya_kitakata
 Facebookもあります。
 呑むのだ。
 安心してソフトドリンクもある。
 ごはんはとにかく美味しい。雪の下キャベツも食べられます。

 長澤屋さんで焼肉食べてから、弦やで呑むというコースもありかと。喜多方で焼肉? と思われるかもしれませんが、長澤屋さんは喜多方で育てている牛肉を提供していて、安くてとても美味しいよ。

 12時前には宿に帰って寝よう。大丈夫町も眠る。

 さあ二日目。

9 喜多方といえば喜多方ラーメン。色々行ってみたものの私ははせ川1択。
 11時開店ですが、私はいつも10時45分前に店に行きます。普段なら日曜日でもその時間までに行けばだいたい、1巡目に入れます。ちなみにこの間は入れなくて2巡目になりましたが、ラーメン屋さんは回転が速いので気にせず並ぶのだ。
 着いたら名簿に名前を書くんだよ。書かないと永遠に呼ばれないから必ず書くんだよ。
 チャーシューと半熟味卵は必須です。
 私は醤油か、うま辛味噌ラーメンにします。初めての方は醤油がスタンダードかな。あとはお好みです。

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10 廃線になった日中線の、「熱塩駅・日中線駅記念館」に行きましょう。熱塩方面にひたすら走ると左手に出て来ます。
 素敵なところだよ。
 私はこの間の日曜日に初めて会いましたが、運が良ければめっちゃおもしろい観光局?の年輩女性に出会えます。
「日中線の廃線跡をたどる枝垂れ桜並木は、世界一なの!」
 先日彼女は、Kさんに説明していました。
 私は、「あれ?」と思いながらその話を隣で聞いていました。
「世界一ですか!」
 案の定、Kさんは信じている。
「あと8.5キロで世界一ね! まだ3.5キロ!」
 おもしろい方です。
「三ノ倉スキー場は日本で一番空いてるスキー場よ! 待ち時間ゼロ秒! それが証拠にこの間滑りに来た夫婦が、リフト上がっては滑ってまた上がってを繰り返してボロボロに疲れてたわ!」
 あの人は何者なのだろうか。
 ちなみに三ノ倉スキー場は、夏は一面の向日葵畑、秋は一面のコスモス畑になります。近辺では春には福寿草、ひめさゆりが咲き誇る花のある土地です。

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11 ちょっと戻る感じで会津ほまれ酒造のお庭を見せてもらいに行きましょう。雲嶺庵は私が子どもの頃は塀に上って覗いては叱られましたが、今は無料で公開しています。
 素敵な番頭さんから試飲させていただくと、気づくと何か買っています。

 これは五月の雲嶺庵かな。

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 これは紅葉の雲嶺庵。見事なお庭です。

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12 ゆっくりできる時間があるのなら、食堂つきとおひさまでゆるゆるしませんか。時間忘れちゃうけど。ばあちゃんちでぼんやり気分です。
 ここに置いている山都町の豆腐がめちゃくちゃ美味しい。

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13 神社に行きたいよ。そんなあなたは新宮熊野神社 長床に寄りましょう。大銀杏は夏も緑できれいだけれど、やはり秋は格別です。
 私からの注意点は、「食堂つきとおひさま」とこちらと両方行くと会津坂下町にも本郷町にも行けなくなる。もしかしたらほまれを出た時点で、坂下や本郷に行くなら移動した方がいいかもしれません。

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14 ところで何処で酒を買ったり酒蔵見学をするんだいと不安になったあなたへ、ここで日本酒ブレイク。私にできる精一杯のスイーツブレイクも追加。

 コアな日本酒好きならば会津坂下町会津旨酒 五ノ井酒店で、そのときにあった「央」を買って欲しい。ここでしか買えません。
 会津若松駅近くの、会津酒楽館 (有)渡辺宗太商店も品揃えも管理も良く、おじいちゃんがやさしいです。私はここでも買い物します。

 酒蔵見学のできるおすすめ酒蔵リスト(事前に確認してみてね)
 喜多の華酒造(喜多方市) 昔ながらの手作りの小さな蔵です。社長が説明してくれます。とても味がある。お酒も好き。
 大和川酒造(喜多方市) 観光向けですが、とてもきれいな蔵です。古い建物も残してあるので見でがあるよ。
 末廣酒造(会津若松市) ものすごい大店です。15分ごとに見学ツアーをしてくれますが、古式ゆかしい建物は必見です。カフェも併設されています。

 店頭試飲のできるおすすめ酒蔵リスト
 辰泉酒造(会津若松市) いつも安心して呑める美味しいお酒です。大好き。
 鶴乃江酒造(会津若松市) ゆりさんという女性の杜氏さんがいらっしゃいます。私はここの建物が好き。お酒は先日世界一になりました。「会津中将」が今熱い。

 どっちもできないけど美味しい蔵。
 笹正宗酒造(喜多方市) 場合によっては試飲させてくださるときもあります。建物もお酒も私は大好きで、店頭で買わせていただくこともあるのですが、基本はみなさん実は作業してらっしゃるのでいつもそっと行って覗いて忙しそうだと帰ったりしてます。蔵見学はしていないので、お電話して「蔵に買いに行ってもいいですか?」と確認した方がいいかなと思います。決して敷居が高いわけではないですよ。
 白井酒造(会津美里町高田) ここの「風が吹く」が私はなんだかとても好きで、一度訪ねて行きました。何処から入るのかもわからない、本当にここであの美味しいお酒を造っているの? みたいなものすごい風情のありすぎる蔵で、門を叩かずに退散しました。
 曙酒造(会津坂下町) 「天明」や「一生青春」を作っている、エッセイでインタビューさせていただいた蔵です。「央」もこちらで造られています。蔵見学は基本はやっていません。11月に初しぼりの会があって、それに参加すると蔵見学もできます。初しぼりの会の楽しさは生半可なものではない。
 花泉酒造(南会津) ものすごく遠いらしい。いつか行きたい。「口万」というお酒が美味しいです。
 会津酒造(南会津) ここも遠いらしい。「山の井」の安定感は素晴らしいです。
 これらのお酒は、ご紹介した二店の酒店でだいたい買えます。

 さてスイーツだ。
 スイーツの管轄は猪苗代町です。
 飯盛山では「あわまんじゅう」を一つ食べてみるといいです。本当は柳津町のものです。柳津町は「ジヌよさらば」のロケ地なので、映画を観てみて。私はおもしろかった。
 お土産によく選ばれるのは、三万石の「ままどおる」や「エキソンパイ」で、美味しいけれどこちらは郡山に本店があります。若松にも喜多方にもお店はある。三万石は工場が被災して、震災後しばらく店がしまっていたので、再開したときは嬉しかった。
 会津でしか買えないお菓子屋さんは太郎庵で、本店は会津坂下町ですが若松にも喜多方にも複数店舗あります。「天神さま」が一番人気かと思いますが、会津にまつわる悲しい名前のお菓子をいくつか出しています。私はここの店員さんたちがみなさんとても笑顔が素敵で大好き。いつか取材させていただきたいです。寄ってみてね。
 残念ながら私からお知らせできるスイーツ情報は以上です……。

15 酒に熱くなって我を忘れたけど、会津美里町本郷で焼き物はいかがですか。
 本郷町は焼き物の町です。宗像窯などが代表的でとてもきれいですが、私はなかなか手が出ない。でもお店は覗けます。酔月窯等が、スタンダードで手に取りやすい本郷焼かと思います。
 うちの食器はほぼ樹ノ音工房です。
 使い勝手のいいスタンダードなものから、かわいらしいものもたくさん。
 併設のcafe yuinoba(ユイノバ)は土日祝日だけ営業。こちらでは、スイーツの町猪苗代の「ふくすべるぐ」等のケーキが食べられます。
 樹ノ音工房では絵付けや手びねりの体験もできます。これは本郷町の窯元さんではあちこちでできるので、お好みの窯を探してみて。
 写真は樹ノ音工房と、カフェ。

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16 どちらからいらっしゃったのでしょう。そろそろ帰らないとおうちにつけないかも。
 待てこら猪苗代や裏磐梯や只見町は大内宿は無視なのか。違うんだ写真がないんだ。猪苗代湖は本当にきれいな湖です。只見町の雪祭りは目茶苦茶楽しい。大内宿の蛍は本当に見事。
 裏磐梯の五色沼は大好きで、よく行くよ。

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 いついらっしゃるのかな。
 冬はだいたい雪景色。
 それ以外の季節は何かしらの花がそこら中に咲いてます。
 眺めつつ、気をつけておかえりくださいませ。
 また来てね。


 早起きしたら、朝焼けもきれい。もちろん晴れた日の星空は格別。

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 車で走ってると、なんかそこら中こんな感じ。

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 桜と紅葉は時期を読むのが難しいけど、桜は日本中何処で見てもきれい。

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 ここは私のお気に入りの場所なのですが、こんな誰もいない桜並木なんてあるかなといつも思う。
 ここにはあるのである。教えちゃうけど「大和川酒造」の工場の前の川端です。

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 世界一になりたい、喜多方の枝垂れ桜並木通り。端から端まで歩いたら、充分堪能できますよ。

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 夏には朝顔や昼顔も、何処にでもきれいに咲いてるよ。

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 凌霄花は大好きな花です。たくさん咲いてる。

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 福島に来たら夏は桃を食べないとね!

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 立葵にも何処ででも会えるよ。

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 蕎麦の花の季節はいつだったかな。蕎麦処だから、たくさん蕎麦畑にも出会えます。

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 私の一番好きな季節は、田んぼに水を張る五月。
 空が映って、本当にきれいだよ。
 是非会津に来てください。

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  1. 2016/04/22(金) 08:15:22|
  2. 旅行記