小説の新刊が出ます。大切に書きました。
「僕は穴の空いた服を着て。」のときと同じく、イラストは川野さま。デザインも同じく坂野公一さま。
とても嬉しい。
ジャンルは一般小説になります。
どんなジャンルでもいつも同じ気持ちで書いてます。
生きるよということ。
おもしろいです。わたしはいつも自己肯定上手ですが。それにしてもおもしろいです。
あらすじはこんな感じ。
「宮城県の海のある街に暮らす平良はもうすぐ16歳の誕生日を迎える。
極端に若く見える眞宙が実の父親ではないと気づきながらも、
かたわらに在り続けることを強く望む平良。眞宙と平良の本当の関係は?
そして左腕に残る火傷の痕に隠された真実とは──。」
読んでやってください。
書き終えて抜け殻になりました。
自信作。
少し前に全く自分のこととは別件で、
「誰一人傷つけない文章はない」
とSNSに書きました。
そのときこの小説は既に脱稿して発行日も決まっていました。
これは中でも、もしかしたら多くの人を傷つけてしまうことがあり得ると思いながらその言葉を書きました。今までになく、そういう不安は大きく持っています。
テーマは全く別ですが、舞台が2018年9月の宮城県です。
でも震災小説ではありません。
毎年海辺を歩いて、非日常が日常となった7年目の宮城県を舞台にしようと思いました。
震災小説ではありませんが、切り離せないことなので震災にまつわる描写はあります。
自分にはまだ2018年の宮城県を舞台にした物語は早いかもと悩む方がいらっしゃったら、ご自身のタイミングを選んでください。
数年前ある震災を題材にしたエンタメ映画を観た時に自分がPTSDを起こしたので、注意喚起は必要だと思い今回はこうして書きました。
舞台が何処なのかとは無関係に、誰かを傷つけることはこの小説に限らずあると思います。
わたしの場合はですが、そのときは教えてほしい。
誰かを傷つけることも覚悟して書いている場合もあります。そのときは手紙を読ませていただいて、ごめんなさいと思う。
まれに、意図せず傷つけてしまうことがあります。たまにですがそういうお手紙をいただくことがあります。
「そんなつもりではなかった」
という傷つけ方はしたくないです。
そうか、そういう立場の方もそう受け取る方もいるのかと教えていただいて。
それでわたしが変わる場合と、変わらない場合があります。
でも、変わらなくても、傷つく方が存在するということはわたしは知っていないといけないと思うので。
お手間をおかけしますが、この本に限らずそういう気持ちも打ち明けてくださったらありがたいです。
小説はおもしろいです。
本になるときそう思わないことはないです。
よろしくお願いします。
- 2018/10/15(月) 17:57:54|
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