菅野彰

菅野彰の日記です

「去年と変わらない私」

 私はもう2011年3月11日14時46分の前には戻れないけど、去年の今日と何か違うかな。
 今、自分にできる精一杯を。もちろんそれでいい。
 でも私できるよりもっと頑張るよって、三年前にそれを文字に書いて残したのに、できるより頑張ってはいない。
 日記と海馬の震災の日記に書いた、避難所の男の子を、何度でも思い出します。
 笑顔で、
「タイムマシンで、地震があった前の、前の日に戻りたい。それで幸せなまま死にたい」
 そう、はきはきと言った十歳ぐらいの男の子。
 今頃中学生ぐらいだろうか。
 元気でいるだろうか。
 ごはんはいっぱい食べてる?
 友達はいるかな? 恋をしたりしてるかな?
 死にたいなんて言葉忘れてくれているだろうか。
 幸せでいてくれるだろうか。
 その礎の一つになる努力を、あれから私はできたかな?
 何一つとは言わないけれど、まだ全然できてない。
 今日はそれを思い出して落ち込む日。そういう日です。


 何度か書いていますが、震災の後しばらく流通が止まって、卵が買えませんでした。買えなかったものは卵だけじゃないけれど、弟は卵を探しに行って一晩帰らなかった。
 そんな中粛々とパンを焼いてくださっていたパン屋さんのサンドイッチに、そのとき卵が挟まっていました。
 おいしかった。
 普段は気づかなかった。
 パンも、野菜も、卵も、本当にありがたかった。
 そのことも思い出そうと、同じサンドイッチを買って来ました。
 そう、これは去年と同じ日記です。
 今の私を、思い知る日。
 来年は何か、違うことが書けているように、顔を上げていきます。
 生きるよ!


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  1. 2014/03/11(火) 14:46:00|
  2. 日記