菅野彰

菅野彰の日記です

「ソロモンの指輪」

 昨日、雪がまた半日入院してしまいました。また便秘です。ものすごく凹みます。獣医さんにも、「観察不足だ」と叱られるし、雪は浣腸をされなくてはならないのでとてもかわいそうです。
 私、雪がトイレに行くのを見かける度に「家政婦は見た」みたいに物陰から覗いてたんですが、一昨日ウサギのフンみたいになったなと思ったら昨日はもういきんでも出なくて、朝慌てて病院に連れて行きました。
 病院で預かって貰い、浣腸をして貰ったら出たようで、雪は元気になったらしく午後先生から電話がありました。
「雪ちゃん目茶苦茶怒ってるんで早く迎えに来て下さい!」
 切迫した声で言われて、雪が元気になったのが嬉しいのもあったけれど、「ソロモンの指輪持ってんのか!」と、笑ってしまった。
 迎えに行ったら雪はニャーニャー確かに怒っていて、でも連れて帰ったらすぐに忘れてご機嫌になりました。
 再発しないように、また見張ります。
  1. 2012/06/30(土) 12:00:33|
  2. 日記

「海の上のあなた」

 昨日友達と話していて、何かの話の流れで、
「でもそういう時って、旦那さんのなのかなってなるじゃない」
 みたいな話になり、私が、若干の謙遜を込めて、
「ああ、でも私から旦那の気配しないからね」
 と、言ったら友人が、
「船に乗ってる」
 そう突然言い出しまして、
「何が船に乗ってるの?」
 話が変わったのかと思って尋ねましたら、
「お宅の旦那、長い遠洋漁業中ですか? くらいの気配はするよ」
 と、言われました。
 私の旦那、海の彼方。
 真っ黒に日焼けして、マグロを担いで帰って来るの。
 今度もし、
「旦那様は?」
 と、聞かれることがあったらそう答えようと思いますが、私聞かれたことがありません。
 前に海馬に書きましたが、月夜野が言うには彼の長谷川町子大先生がその先輩で、生涯一度も、
「旦那様は?」
 と、聞かれたことはないそうです。
「独り者の匂いをプンプンさせてるのよ」
 そんな月夜野の言葉を思い出しました。
 いつか言いたい。
「うちの旦那は船の上です」
 マグロを楽しみに、待っているのよ。
  1. 2012/06/29(金) 12:31:01|
  2. 日記

「WINGS8月号発売中」

 「帰って来た海馬が耳から駆けてゆく」連載中です。

 今回書いたラブラブ夫婦の妻茨城の叔母は、母の妹なのですが、若い頃からものすごい恋愛体質だったそうです。
 母達四人姉妹は、若い頃東京で、アパートを二間借りて四人暮らしをしていました。
 その頃の茨城の叔母は母曰く不良で、あまり帰って来なかったようです。
 しかしある日叔母は、付き合っていた男に捨てられてしまった。
 母は沈み込む叔母が心配で目が放せず見張っていたら、
「海に行く」
 と、言い出したので慌ててついて行きました。
 失恋した叔母は海に行って、入水しようとしたのを母が必死で止めて、その時に弾みで小さな魚が捕れて(どんな弾みなのか全く想像がつきませんが)、
「帰ってこれを食べよう?」
 と、叔母を連れて帰り、
「魚を七輪で焼いて、二人で泣きながら食べたのよー」
 と、いう話を、母に聞かされたことがあります。
 ものすごく情熱的な叔母が、叔父と健康に長生きしてくれることを願ってやまない姪でした。
 なんかでも、魚を食べたら気が済んだというのも、わかるような、いやよくはわからない。
  1. 2012/06/28(木) 18:30:40|
  2. 日記

「日本語の乱れ」

 この間母が、
「手がばあちゃんにそっくりになってきたわ」
 と、言って、私に手を見せました。
 確かに、母の手が老人の手にちょっと近付いている。つるつるなんです。わかりますか? 毛穴とかない感じ。
「本当だ、似て来たね」
 そう言いましたら母が、
「ろうたけてみた」
 と、言ったので、一瞬考えてから、
「それ使い方ちょっと違うんじゃない?」
 突っ込んでみました。
 臈闌ける。ろうたける。
 ろうたけてみた、は、なんか変だと思う。
 母の日本語が乱れているのは何故だ。
  1. 2012/06/27(水) 16:50:49|
  2. 日記

「スフィンクスとか?」

 前に日記に書いた変な美容師に、前髪を切って貰いました。
「あ、僕のこと覚えてる?」
 うん、覚えてるから君を指名したんだよ本当に変なやつだな。
「ちょっと前髪を短くしたいんだけど」
「アリだと思う」
 と、言うので、変な美容師に任せようと、切りたい放題切って貰いました。
 ちょっとチキンレースになって、段々短くなる前髪に、お互い無言になったところで彼が、
「この辺にしとこうか」
 と、言うのでその辺で許してやりました。
 若干、ぱっつんと切り過ぎた気がしたけれど前髪なんかすぐに伸びるからまあいいかと思いながら、夜、女五人で飲み会。
 くどく何度も書いていますが、私が化粧を変えたことの話になり、
「まあ変えて良かったんじゃない?」
 と、S子に言われて、私はふと、久しぶりに会った隣に座っていたDさんを振り返って、
「Dさん、私化粧変えたのわかる?」
 そう戯れに聞きましたら、Dさんがしばらく考え込んで、
「ごめんなさい、私さっきから菅野さんの顔見る度に、こけしのことを考えたり、エジプトの方に思いを馳せたりしてしまって……」
 前髪が気になって気になって、化粧どころではないと。
 Dさんと親しいMちゃんが、
「Dさん前に浜崎あゆみがおかっぱにした時も、人はどうして一度はクレオパトラみたいにしないと気が済まないんだろうって言ってたもんなー!」
 と、爆笑しておりました。
 浜崎あゆみとかクレオパトラとか引き合いに出して頂いて、とても恐縮ですよ。
 違う、そこじゃないDさんが言ってるのは。
 そんな訳で今、エジプトの方を向いております。

 闘いには勝利しました。
 蛍が。
 ミイから私のベッドを奪還しました。
 しかし母が、
「あんたの部屋の前で、ミイが首を傾けて佇んでいて不憫なのよ」
 と、言うので、ちょっと切ないです。
  1. 2012/06/23(土) 18:40:11|
  2. 私の変な美容師

「私は闘う」

 一週間ほど、猫たちの世話を母に任せて留守にしていました。
 一昨日、実家に行ったら、私の居場所がない。
 前にも書きましたが、弟がバレーボールで怪我をしたんです。靱帯を切りました。バレーボールって危険なスポーツですね。そんななので弟は、職場復帰した一昨日まで居間に転がっていました。
 そこはうちのお兄ちゃん猫ミイ(推定6キロ)の、寝場所でした。
 しかしミイは弟が居間にバーンと居るので、私が出掛ける前も確かにさすらっていた。私の鞄に顔を突っ込んだり、弟のリュックに入ったりして寝ていた。
 そして私が居ない間に、私のベッドを勝手に自分の縄張りと決めたらしい……。
 昼間もずっと私のベッドで寝ているらしく、それはまあいいとしても、昨日の夜ミイは私の足元で丸くなりました。
「え? 一緒に寝るの? 戸惑うんですけど……今まで一度も一緒に寝たことないじゃないの私たち」
 ちょっと緊張しながら横になると、ミイは、私と眠るつもりではないらしいのです。ここは自分の陣地だと言わんばかりに、私の足を押し、私が寝返りを打とうものなら、
「ナー! ナー!」
 と、鳴いて威嚇してくる。
 私、ベッド、取られた。
 今朝は私がパジャマをベッドに脱いで置いておいたら、それを踏み踏みして寝床にしていました。
 私は何処で寝たらいいのミイ。仕事場で寝ろと言うのミイ。もう弟はあまり居間に居ないから、居間に帰って。
 ミイはめちゃくちゃ寝言を言うので、私は昨日あまり眠れていません。
 今日から私は、実家のベッドを取り戻す闘いを始めます。求む安眠! 打倒ミイ!
 本当は私は、蛍と寝ていたんです。でも蛍はミイを追い払えない。
 そのストレスなのかなんなのか、蛍は今日私が通販会社に返品しようとしていた日傘の返品伝票を、八つ裂きにしました。泣きながら通販会社に電話しました。
 生き物と生きるってこういうことね。……本当にこういうことなの?
 こんなオヤジ猫なんですよミイは……。

mi2011.jpg
  1. 2012/06/20(水) 16:33:03|
  2. 日記

「ガ〇ツ石松さん」

 昨日友人と飲んでいて、街で見かけた芸能人という話になりました。
 友人が見かけたというのがガッ〇石松さんだったのですが、ガ〇ツさんのプライベートタイムを日記に書いてネットに上げていいのだろうかと悩みつつ、良い話だったので伏せ字でアップ。
 友人はガ〇ツさんと飛行機が一緒で、ある空港の熱帯魚を展示してある水槽の前で話し掛けられたそうです。
「この魚、食べられるかな?」
 と。
「わかりません」
 友人はそう答えたそうです。
 とてもスタイルの良い、素敵な方だったと友人は申しておりました。
  1. 2012/06/18(月) 18:55:12|
  2. 日記

「私の脳みそ」

 ここのところ少し、頭痛がありました。
 そして昨日、起きたら右半身が痺れていました。痛みもあり、半日くらいで痺れは薄らぎましたが、頭痛は続きました。
「起きたら右半身が痺れててさ」
 誰に言っても、
「今すぐ脳外科行きな!」
 と、言われます。
 ネットで、「右半身/痺れ」、「右半身/痛み」、「右半身/違和感」等で検索すると、「脳梗塞」の文字が怒濤のように並びます。私のどの症状も脳梗塞に繋がっている。
 でも半日で、痺れは取れたんです。
 しかし今日起きたら、痺れは感じなかったけれどやはり右半身だけが痛かった。
「病院行った?」
 昨日尋ねた友人からメール。
 また「脳梗塞」について検索していると、早めの発見早めの処置が大切、とにかく兆候があったらすぐに病院へと書いてある。
 母も、まだ足の怪我から復帰できない弟も、
「とにかく病院に行った方がいい」
 と、合唱。
 朝の食卓で、私は考え込みました。
 ちゃんとした脳外科に行こうと思ったら、車で40分掛かる。めんどくさい。
 予約無しで行ったら無限の時間が掛かる。下手したら一日潰れる。
 CTかMRIを撮ることになるだろうけれど、きっとすごく高い。払いたくない。
 私は今日は仕事のFAXを待ちながら、レンタル中のDVD「獣拳戦隊ゲキレンジャー」を観るのを楽しみにしていたのだ。観たいよう。
 明後日友達と出掛ける約束をしているのに、もし脳梗塞だったらそれも中止だそんなのやだ。すごく出掛けたい。
 ここで私は、最近覚えた、自分を他人だと思って俯瞰で見てみるという技を繰り出しました。客観視、というやつです。
「ばかなんじゃないのしにたいのならしんだらいい」
 死にたくないので重い腰を上げて、私は隣町の大きな病院に車を走らせました。
 受付だけで31人待ちでくじけそうになりましたが、待ちました。
 やっと問診して貰えることになり、症状を話すと、
「呂律が回らないとか、物が掴めないとかありますか?」
 そう尋ねられて、
「それはないです」
 と、答えると、
「なんで来た」
 的な空気になりました。
「整形外科行きますか?」
「え、私脳梗塞が心配で」
「はあ、じゃあCT撮りましょうか」
 また放射線科で待って、CTを撮り、脳外科の先生の元へ。
「整形外科行く? ヘルニアかなあ」
「あの、頭も痛いんですけど」
「首から来てるのかも、わからないけど。今度来る時は、呂律が回らなくなったり、物が掴めなくなったりしたら来てね」
「でも痺れるんですよ」
「脳梗塞の心配はないよ」
 これはですね、何事もなくて良かった、という話です。私の筆力の問題で、全然それ伝わらないかも知れませんが、良かった話です。
 帰り際に先生が言いました。
「脳みそ、すごくきれいだよ」
 わたしのすごくきれいな脳みそ、お見せできないのがとても残念。  
  1. 2012/06/12(火) 13:30:21|
  2. 日記

「成長」

 ミッキー、意外と好評と思っているのですが、ことごとく「訴訟の心配は無用」と言われて心外です。
「わかりますクラシックミッキーですね」
 と、言って下さった方、ごめんなさい最新のミッキーです。
「月日が私を成長させたことを、なかなかわかって貰えない」
 そう南野に言いましたら、南野は私の十年前の絵を持っていてくれて、メールで送ってくれました。
 成長著しく、十年前と比べてこんなに上手くなってるんですよと、お見せしたいのですが、何故かツに点が一つ多い「ツル」とか倫理的にどうなのという形状をしているので、畳みます。丹頂鶴ですねこれは。多分酔っぱらって書いたのでしょう。
 先日のミッキーは、かわいく描けたから敢えて披露したんですよ。
 でもキティとミッフィーは、誰が描いても似てしまうのですね。
 ハトに対する自己評価が、少し高いのが気になります。
 非常口には、この頃迷いがあったようです。
 立花が、
「迷いがなくていい!」
 と、言うのは、
「何かを描いてと言われて迷いなく描き出す様が、方向音痴の人が自信たっぷりに逆方向に歩き出すのと似ている」
 と、いう意味が込められていましたが、
「いい!」
 そこを、私は受け取ります。
 しかし今回、ミッキーに一輪車を扱わせるということが存外難しく、エッチな漫画を描いている友人に、
「すごいよね。人と人が絡まってるの描くのなんて絶対無理だ」
 そう、心から感心して言いましたら、
「そんな低レベルなところで感心されたくない!」
 と、怒られてしまいました。
 でもすごいよね?
 私はミッキーに躍動感を出すので精一杯でしたよ。 続きを読む
  1. 2012/06/11(月) 17:37:59|
  2. 日記

「この話ができる日が来るとは思っていませんでした」

 今から15年ほど前になります。
 当時私は、母と、埼玉の片田舎に住んでおりました。弟は大学の寮に居ました。この頃月夜野亮が、うちの近所のマンションに引っ越してきて、毎日のように行き来をしていました。
 ある日、私が夕方帰宅すると、ドラマに出て来るようなトレンチコートの刑事さんと、若い刑事さんに、声を掛けられました。警察手帳を見せられて、
「警察の者ですが、お母様はいらっしゃいますか?」
 と、聞かれました。
「おっ、弟が何をしたんですか!?」
 咄嗟に私は尋ねましたが、母が居ないなら何も話せないと言われて、その絵に描いたような刑事さん二人はうちの駐車場で立って母が帰ってくるのを待っていたようです。
 母が帰り、刑事さんは母に、
「○○さんですね? お尋ねしたいことがあるのですが」
 と、やはり警察手帳を見せて、その時母は、
「むっ、息子が何をしたんですか!?」
 そう、咄嗟に尋ねたそうです。
 弟に今のところ犯罪歴はありません。
 警察の用は、弟のことではありませんでした。
 簡潔に言うと、
「○○さん(母)が、郵便局のポストの前で、菊池直子と話しているのを見た」
 と、いうたれ込みが警察にあったのです。
 そして警察は調べた。
 当時母は、不動産会社に勤めていました。
 そこに、月夜野が、うちの近所に越してくることになりました。しかし私たちは、水商売の自営業です。簡単に物件は借りられません。それを母が自分の会社で扱っているマンションの大家さんに直接お願いして、月夜野を入居させました。
 埼玉の片田舎なので、無駄に広いマンションでした。
 その、正体不明の女が住むマンションに、入れ替わり立ち替わり不特定多数の人間は出入りする(友達が多いから)。時には夜中にも出入りする(主に私が)。どうやらもう一人住んでいる(こたにが仕事中住んでいました)。郵便物は異様に大量に届く(仕事柄ですよ)。時折大量の郵便物を発送する(おたくだから)。
 そして菊池直子は、月夜野のマンションの目の前の郵便局から郵便を出した形跡が確認されていたそうです。
 今考えると、よく警察は踏み込んでこなかったものだ。
 母は、オウム信者を匿っていると疑われ、月夜野は菊池直子を匿っていると疑われ、それぞれ取り調べられました。
「あの時は本当に踏み込まれなくて良かった」
 と、さっき電話で月夜野が言うので、
「そうだね、KinKi Kidsのポスターとか貼ってあったしね」
 そう私が言うと、月夜野が、
「違うよ! 本棚見られたら、私完全に持ってかれてたって話よ! だって宗教の本が山ほどあったんだもん!」
 私に内緒で密教に入っていないのなら、月夜野は無宗教です。ただの宗教のおたくなんです。でも確かに月夜野の本棚は危険でした。
 全くの事実無根なので、疑いは一応晴れましたが、最初のたれ込みはご近所の方がなさったのだと思います。でも警察はしばらく私たちを見張っていました。
 この一件で知ったことは、警察は意外に頑張っている(無駄足だったけど)ということと、うちと月夜野のところはご近所から相当怪しまれている、というか多分嫌われている、ということでした。
 当時はまだ事件が起きたばかりだったのと、捜査の妨げになってはいけないと思い、私も月夜野もこのことは書かないことにしていました。
 私は菊池直子が生存しているとはあまり思っていなかったので、書く日は来ないだろうと思っていましたが、逮捕されたとのこと、まずは何よりです。
 もっと大きな傷を受けた方は沢山いらっしゃったのでこんなことを言うのは心苦しいですが、あの時はとても迷惑だったという、今日初めてできる話でした。
  1. 2012/06/04(月) 18:26:02|
  2. 日記

「奥様こちらの一輪車ですね!」

 ご指摘を受けて、奥様は何も間違っていないということに気づかされました。ごめんなさい奥様。
 私、一輪車ってこういうものを想像したんです。

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 でも奥様が言っていた一輪車は、こうですね。

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 適当な資料写真がなくて、ワールドワイドに一輪車の違いを説明するにはもう描くしかないなと思い、久しぶりにマジックを握ってみました。私の絵の師匠南野ましろが、「年月はすごいな、確実に上手くなってる。普通にかわいいよ」、と褒めてくれました。褒められて伸びるタイプです。
 立花がこのネズミが何なのか世界に問い掛けてくれと言うのですが、そんなことはしません。見たらわかるよね。どうしよう訴えられたら。
 立花は私が絵を描くと、
「迷いがなくて良い!」
 と、いつも褒めてくれます。褒められて伸びるタイプです。
 言うまでもないことですが一輪車を操っているのは、私の頭の中に住んでいるミッキー。
 ドラえもんにすると似すぎちゃうんですよ。
  1. 2012/06/01(金) 10:30:25|
  2. 日記